2008 年 60 巻 3 号 p. 246-250
東京都は首都直下型の地震による被害想定を公表, 防災に努めている.地震による被害は, 直接的な揺れによる建物の倒壊のみではなく, 物的・人的に多大な被害をもたらすものである.中でも地震発生直後の火災による2次被害は甚大である.本研究ではメソスケール気象モデルを用い, 東京首都圏直下で発生した地震に因り都市火災が発生した場合を想定し, 広域にわたる熱気流性状を評価する.シミュレーションにより, 火災発生箇所上空では非常に強い鉛直風が再現された.[本要旨はPDFには含まれない]