2008 年 60 巻 4 号 p. 360-363
本稿では, Electronic Toll Collection (ETC)データを用いて, 旅行時間の変動特性と個々の利用者の経路を判別・分析し, これを推定するモデルを構築する.同一の目的地に向け, 同一の時刻・場所を出発した利用者の旅行時間は, 利用者特性と同様に異なる.一方, 様々な状況下における利用者の経路は, ETCデータと車両感知器の旅行時間を比較・検証することで推定可能である.これらを用いて, 利用経路判別モデルを提案・検証した結果, 70%以上の確率で利用経路を正しく判別していることを確認した.[本要旨はPDFには含まれない]