2010 年 62 巻 4 号 p. 353-357
高度成長期に建設された膨大なインフラ施設のストックが,都市が成熟するにつれて更新期を迎えその効率的な維持管理の必要性が高まっている中,下水管等の地中埋設管で,路面を掘削することなく管路内側からライニングを施して延命・改築する非開削更新手法の適用が増加している.非開削更新によるライニングの設計には外水圧によるbucklingに対する設計が一般的に使用されていたが,状況によって土圧や交通荷重などが支配的な場合もある.特に下水管が埋設される比較的浅い埋設ではその影響が重要と考えられる.
本研究では,繰返し載荷時の二層構造管のライニングの挙動を調べるために,大型土槽と応力制御の載荷装置を用いて異なる密度の埋設地盤と多数の既設管の劣化モデルに繰返し載荷試験を行い,ライニングの変形と作用応力特性について検討した.[本要旨はPDFには含まれない]