2010 年 62 巻 4 号 p. 381-386
気候変動の影響により,今後,大規模水害の発生確率が高まることが予想されている.短期的には洪水ハザードマップを活用した水害発生時の避難の円滑化も重要であるが,気候変動の影響が顕著となる将来を見据え,中~長期的に水害に強い市街地を構築することも必要である.洪水ハザードマップに示されているような大規模水害に備えた浸水対策のあり方を検討するため,本調査では,現在,自治体が規制・誘導によって既成市街地で実施している浸水対策の事例を取り上げ,実態調査を行った.[本要旨はPDFには含まれない]