抄録
歩行者の経路選択行動を分析する上で,経路選択肢集合をいかに生成するかはその後の選択に影響を与える重要な問題である.本研究ではこの選択肢集合を携帯電話からのGPSデータを用いて分析し,ネットワーク指標を用いて推定することを試みた.用いたGPSデータはログ取得間隔が1分程度と長いため,これを補うマップマッチング手法を開発した.そして迂回率やインテグレーション値といった指標を用いてリンク集合を推定した結果,これら指標値はネットワーク密度とは独立にある程度決まった値をとることが分かった.[本要旨はPDFには含まれない]