抄録
ITS施策導入による自動車からのCO2排出量の低減効果を適切に評価するには,交通流シミュレーション,CO2排出量シミュレーション,およびデータベース等が要素技術となる.これまで各要素技術は個別に開発されており,全体システムとして評価ツールが満たすべき条件は明確ではない.本研究では,個別ツール開発とともに,ツール全体として満たすべき条件を明確化し,これを国際的に合意形成して,ITSの効果評価方法を確立することを目的とする.これは平成20年度から5年間のプロジェクトであり,本稿ではその中間経過の概要を報告する.