生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
準静電界方式人体通信の自転車バックモニタシステム
滝口 清昭河野 賢司前田 一龍比嘉 良人神谷 稔
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 63 巻 2 号 p. 299-304

詳細
抄録

二輪車において,準静電界における静電結合を利用し,人体を通信経路としたバックモニタシステムを実現した.人体と静電結合を行う送信端末の電極をサドル部,受信端末をハンドル部に設け,電極と人体,人体と車体との静電容量の関係,すなわち,人体と車体との静電結合に対し,人体と端末の電極との静電結合がより大きくなるような電極の形状および配置を考慮した構成とした.本システムは人体通信によって煩雑な配線を排除することが可能となることと,準静電界を利用したことにより,人体表皮と電極への非接触通信が可能という特徴がある.

著者関連情報
© 2011 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top