生産研究
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研究速報
MEMSデバイスと人工細胞膜を融合する技術の開発
渡辺 吉彦大崎 寿久竹内 昌治
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2011 年 63 巻 3 号 p. 354-357

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抄録
 本研究では,人工細胞膜(脂質二重膜)を安定に形成し,またその膜に再構成した膜タンパク質に対して電気生理学的な計測による機能解析が可能なMEMSデバイスを提案した.マイクロ流路の側面にマイクロチャンバーが配列したデバイスにおいては,流路に水溶液と脂質を分散した溶媒とを交互に導入することで人工の脂質二重膜をチャンバーの開口部分に形成することができる.そこで,チャンバー部分に金パターニングを行い,外部との電気的な接続を行うことで形成された膜に対する電気的な計測ができるデバイスを考案した.さらに,形成した膜の経時安定性を高めるため,デバイスの材料としてガラスを採用し,ガラスマイクロ流路デバイスを作製した.本デバイスの実用化により,創薬に深く関わる膜タンパク質の機能計測や解析の低コスト化・ハイスループット化への貢献が期待できる.[本要旨はPDFには含まれない]
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© 2011 東京大学生産技術研究所
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