2012 年 64 巻 3 号 p. 341-344
ハイドロゲルマイクロカプセルを利用した iPS細胞の封入培養は,均質な iPS細胞を大量に得る手法として有望である.本研究では,アルギン酸カルシウムとポリ-L-リジン(PLL)を用いて 3種類の異なる型のカプセルを作製し,マウスiPS細胞の固定化培養を行った.その結果,細胞漏出の観点から長期培養にはポリ-L-リジン(PLL)コートが不可欠であること,未分化非維持条件下でも,PLLコートしたアルギン酸カプセルは未分化状態を維持することができることが明らかとなり,PLLコートしたアルギン酸カプセルが未分化維持増幅に有効であることが示された.[本要旨はPDFには含まれない]