2014 年 66 巻 6 号 p. 521-523
東日本大震災で発生した液状化地域には,大量の噴砂が確認されると共に多数の路面下空洞が生じた.本研究では,小型模型土槽を用いて,舗装亀裂で生じる噴砂を想定した模型実験を行い,噴砂発生のメカニズムや粒径が及ぼす影響などについて調べた.まず,液状化に伴い舗装面と地盤との隙間を砂が水平移動し,舗装亀裂での流速が沈降が生じる流速を上回ると噴出することがわかった.また,噴砂には限界動水勾配より大きな動水勾配が必要で,粒径が大きい程,噴砂には大きな流速を要することが確認された.