生産研究
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研究速報
室内土質試験によるフライアッシュ系改良材の液状化対策効果に関する研究
清田 隆小池 陽平片桐 俊彦藤田 哲之
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2015 年 67 巻 6 号 p. 687-690

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抄録

埋設物等の埋戻し部における液状化対策工法のうち,埋戻し土の固化,特にセメントを用いた改良土では室内配合設計で十分な掘削性を確保した場合であっても,過強度発現による掘削時の施工性に問題が残されている.本研究では,埋設構造物埋戻し部の液状化対策工法として,泥固化処理等に実績のあるフライアッシュ系改良材(FAI)の適用性に着目し,主に液状化強度特性と再掘削性にについて一連の室内実験を実施して検討を行った.一軸圧縮試験より,FAI 添加率および養生日数が一軸圧縮強度に及ぼす影響,およびFAI 改良土とセメント改良土の掘削性能の違いを確認した.また,液状化強度特性に及ぼすFAI 改良効果を明らかにし,再掘削性を考慮した埋戻し土の地盤改良は,添加率2%のFAI 改良土が適切であることを示した.動的計測による微小せん断剛性率により,FAI 改良による液状化対策効果を把握できることを示した.

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© 2015 東京大学生産技術研究所
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