生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究速報
屋外に暴露された中規模柱試験体の空隙構造に関する検討
横山 勇気酒井 雄也岸 利治
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 70 巻 6 号 p. 443-445

詳細
抄録

屋外で暴露され,材齢7 年8 カ月経過した中規模柱試験体の表層品質を把握するため,水銀圧入法により空隙構造の分析を行った.その結果,養生方法や5% 程度のW/C の差異によらず,降雨等の影響が大きい箇所に比べ,降雨等の影響が小さい箇所の空隙構造は粗大化した.材齢28 日と7 年8 カ月の時点での空隙構造を分析した結果,表層部ほど空隙が粗大化していることを確認した.また,材齢の経過に伴い,同一配合の供試体でも柱面によって空隙構造に差異が見られた要因として,雨水による再水和や日射による乾燥が影響している可能性を指摘した.

著者関連情報
© 2018 東京大学生産技術研究所
前の記事
feedback
Top