2019 年 71 巻 2 号 p. 133-139
本研究解説では,リザバーコンピューティングと呼ばれる計算パラダイムを紹介する.我々はまず,効率的な計算を実行するためには,レザバーがカオス的な挙動を示すようなパラメータを用いる必要があることを説明する.一方,カオス的な挙動を制御するには,ニューラルネットワークの出力の重みだけではなく,レザバー自体も調整しなければならない.そこで,そのためによく使われる三つの方法を機械学習の観点から紹介する.さらに,多様なタスクに対するこれらの方法の有効性を示す.