2020 年 72 巻 4 号 p. 329-333
本論文では,地中レーダ(GPR)計測データから地中埋設管を自動検知する新たなアルゴリズムを提案する.レーダ画像は難解で熟練した検査員による検知が必要であり,膨大な地中埋設管を把握する上で大きな障害となっていた.本研究では,三次元の畳込みニューラルネットワーク(3D-CNN)により,走行直角・走行方向埋設管・非埋設管部を高精度に分類するモデルを構築した.検知領域にのみ逆解析の一種であるキルヒホッフマイグレーションを適用することで,高速かつ高精度に埋設管位置を三次元空間上にマッピングした.