2020 年 72 巻 6 号 p. 387-390
本研究では,地盤構造物のフィルタ材等として使用される大きさの異なる粒子で構成されるギャップグレード材料の動的応答を解明することを目的に,室内要素試験を実施した.粗砂(硅砂3 号)と粒径の異なる三種類の細砂(硅砂5 号,7 号,8 号)を混合したギャップグレード硅砂を実験対象とし,細砂含有率が0%,10%,20%,30%,40%,50%,100% の供試体に対する弾性波伝播実験を実施した.その結果,弾性波速度は地盤の間隙比および細砂含有率の影響を大きく受けること,それらの影響は混合砂の粒径比が大きい程顕著になることが明らかとなった.