2020 年 72 巻 6 号 p. 401-404
地盤材料が浸透作用を受ける際,体積変化せずに細粒分が流出する現象をサフュージョンと呼ぶ.細粒分の流出に伴い,地盤材料の微視的・巨視的な力学挙動が変化することは先行研究において報告されている.本研究では粒度幅の広い火山灰質土に対するサフュージョンの影響を理解するために三軸圧縮試験を実施した.サフュージョンを受けた火山灰質土の非排水せん断挙動は初期密度に影響を受け,微小ひずみ剛性,応力ひずみ関係,膨張特性に変化をもたらすことが明らかとなった.