生産研究
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研究解説
深層学習および指向性スピーカーを用いた車両接近通報装置
大江 健斗楊 波杉町 敏之櫻井 俊彰槇 徹雄中野 公彦
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2021 年 73 巻 2 号 p. 137-142

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抄録

車両接近通報装置は低速時の走行音が小さい電気自動車などの接近を歩行者に知らせるシステムである.このシステムは周辺環境や状況によっては歩行者に煩わしさなどを感じさせる原因となる可能性がある.そのため,安全性を確保しつつ周辺歩行者に対して受容性の高いシステムが求められる.本研究は深層学習を用いて情報提示が必要な歩行者を判断し,指向性スピーカーによって適切に情報提示を行う車両接近通報装置を考案し,実車実験によって安全性および受容性を評価した.実験の結果,考案した車両接近通報装置は安全性を確保しつつ,適切な歩行者に対してのみ情報提示できることを確認した.

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© 2021 東京大学生産技術研究所
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