東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門
2021 年 73 巻 4 号 p. 243-245
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社会は,意思決定の連続で成立しているが,その結果である社会を振り返ると,どうも「より良い≒最適な」状態から乖離しているのでは,と感じざるを得ない場合もある.このような乖離が生じる背景には,社会全体としての最適状態と,各々の主体が合理的な行動をとったときの均衡状態とが異なるため,であることが知られている.本稿では,社会最適と均衡状態それぞれを求める簡単な数値例を示しながら,両者の特徴を提示し,広い視野をもつ重要性と難しさとを議論したい.
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