生産研究
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研究解説
ドライブレコーダ映像を用いた急ブレーキ発生条件の分析
-深層学習により推定した車間距離の活用-
張 ハンウェイ峯 恒憲小野 晋太郎川崎 洋
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2022 年 74 巻 1 号 p. 129-134

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抄録

交通事故回避のためには,急ブレーキなどの異常運転行動の検出・予測が重要である.本研究では,急ブレーキの検出・予測の前段階として,ドライブレコーダより得られる車間距離および各種のプローブデータ(位置,日時,速度など)に基づいて,データマイニングの手法により急ブレーキの発生要因を分析する.車間距離情報の取得には,従来,LiDAR のような高性能センサーが使われているが,一般に高価であり普及が進んでいないことから,本研究では,単眼カメラのドライブレコーダで撮影した動画を直接に用いて,ビジュアルオドメトリにより車間距離を推定する.これらの情報と,勾配ブースティング決定木(GBDT) を利用し,急ブレーキ識別モデルの構築を行った.実験の結果,車間距離を用いたモデルが,用いないモデルに比べて識別性能を向上させることを確認した.

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© 2022 東京大学生産技術研究所
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