生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
化学反応・粒子の動力学・CFD 連成解析によるストリートキャニオンにおける粒子の拡散予測
林 超大岡 龍三SARTELET KarineWANG YunyiFLAGEUL CédricKIM Youngseob菊本 英紀CARISSIMO Bertrand
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 74 巻 1 号 p. 45-51

詳細
抄録

都市環境では交通による排気ガス及び粒子状物質が歩行者に被害健康をもたらす.従来の数値流体力学手法 (CFD) は汚染物質を化学反応しないパッシブスカラーと見なすことが多く,二次汚染物質の生成を考慮しないため予測精度に影響を及ぼす.そこで,本研究はガスとエアロゾルの化学反応を解析するボックスモデルSSHAerosol をCFD ソフトウェアOpenFOAM と連成し,ストリートキャニオンにおける汚染物質の拡散解析を行った.予測される濃度を実測値で精度検証した上,二次汚染物質の生成がガス濃度,粒子状物質の粒度分布と化学組成に大きく影響すると判明した.

著者関連情報
© 2022 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top