2024 年 76 巻 1 号 p. 5-9
最近提案した非局所渦拡散率モデルではエネルギースペクトルが用いられ,そのモデルが非一様乱流に適用できるか不明である.そこで本研究ではエネルギースペクトルの代わりにスケール空間のエネルギー密度を用いて非局所モデルを改良した.スケール空間のエネルギー密度と2点速度相関を一様等方乱流の直接数値計算(DNS)のデータを使って解析し,新しい非局所渦拡散率モデルを提案し,DNSデータを用いて検証した.特に,従来のモデルと比べて3次元非局所渦拡散率の時間差依存性の分布が改善された.