2008 年 58 巻 1 号 p. 53-56
この連載は、日本生態学会誌編集委員の近藤が発案し、企画を田中が手伝う形で、3年間にわたって8つの野外研究サイトを紹介してきた。その間、本格始動した環境省によるプログラム「モニタリングサイト1000」への加盟サイト増加、日本の長期生態研究を推進する公式機関JaLTERの発足など、日本の野外研究サイトを取り巻く状況にも大きな変化が起きた。この小稿では、これまでの連載から見えてきた、優れた野外研究サイトの特色や抱えている問題のいくつかをまとめるとともに、変化しつつある状況の中で今後の展望を述べてみたい。