抄録
メタン資化細菌が有する酵素メタンモノオキシゲナーゼは、メタンをメタノールに水酸化する反応を触媒する酵素である。本研究では、生育限界温度が56℃と、これまで研究されているメタン資化細菌の中でも高い生育温度を有する好熱性メタン資化細菌Methylocaldum sp. T-025由来膜結合型メタンモノオキシゲナーゼの精製を行い、その性質を調べた。精製したMMO活性の温度依存性を調べたところ、活性は50℃で最大となり、54℃まで活性を確認できた。また、本酵素は60度で1時間保持した後も活性が保持されていた。