抄録
クロスカップリング反応は炭素骨格を構築する上で最も有効な手段の一つであり、様々な触媒系が開発されている。しかし、アルキルハライドとアルキル有機金属試薬とのクロスカップリング反応にはまだ解決すべき多くの問題点がある。その一つが、触媒効率があまり高くなく、これまでに報告されている最高のものでも、TONが数千ほどしかないことである。本研究では触媒効率の向上を目指し、銅触媒を用いてアルキルハライドとアルキルGrignard試薬とのカップリング反応を検討した結果、最高TON400,000を達成したので報告する。