繊維製品消費科学
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マイクロバブル洗浄への界面活性剤の添加効果
藤本 明弘服部 香名子大矢 勝
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2016 年 57 巻 11 号 p. 838-843

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抄録

マイクロバブルによる洗浄力の向上を目的に,界面活性剤の種類及び濃度の影響について検討した.また,その時の気泡挙動についても合わせて検討した.その結果,界面活性剤の種類に関わらず,界面活性剤濃度が増加するに従い,気泡径が小さくなり,マイクロバブルの洗浄効果が向上することが明らかとなった.また,界面活性剤を添加することにより,気泡安定性も向上することが分かった.しかし,高濃度の界面活性剤溶液中では,汚れの洗浄性は向上するがマイクロバブルの効果が低下することが分かった.さらに,陽イオン界面活性剤を使用した場合でも,マイクロバブルの洗浄効果は低かった. 従って,陰イオンもしくは非イオン界面活性剤を臨界ミセル濃度の20 分の1 から6 分の1 の濃度で添加することで,マイクロバブルを有効に活用できることが分かり,洗浄技術としてのマイクロバブル利用の可能性が示唆された.

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© 2016 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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