本研究は , 学校制服の服育効果を可視化するために , 学校制服により育まれる中学生・高校生の 意識と教員・保護者の期待を調査した . その結果 , 中学生・高校生は学校制服を「誰かに見てもら うための服」ではなく「所属や立場を自覚させ , 学校生活を充実させるための服」と捉えていた . 学校制服の服育効果は 1) スクールアイデンティティーとスクールプライドの醸成・自覚 ,2) 中 学生らしさ , 高校生らしさの表現・自覚 ,3) 学校生活の充実化 ,4) 学校生活における充実感の表 現・表出の 4 点に集約できた . 学校制服に教員は「教育的効果」 , 保護者は「子どもたちが安全・ 安心して充実した学校生活を送るための効果」を期待し , 「着用したい」と思う学校制服を導入す ると服育効果は増幅され , 学校生活を良好にすることが明らかとなった .