1971 年 12 巻 2 号 p. 48-60
前報に引きつづき, 新たに数種のポリエステルおよびポリエステル・綿混紡ワイシャツ地のSR加工効果についてりとくに
(1) 洗浄中のヨゴレ量を実際の洗たくにいっそう近づけるため, えり布とともにブラウスを着用して試料とすること
(2) 市販洗剤中に齢されたけい光増白剤の効果を, 分光反射軸線から求めた白度差により定量して, 視感判定との対応を検討すること
などの点を工夫して実用試験を行なった.また.人工汚染液, クリーニング廃液による汚染性についても併せて検討した.その結果, 着用試験については13回39日間の実験では, 未加工布と加工布間の汚染性, 洗浄性の差はかなりあらわれるが, 加工布間の優劣は判定し難こと, これに対して人工汚染液による促進試験では加工の種類による効果の大小や持続性についても顕著な差があらわれることなどが明らかになった.
また, 分光反射率曲線から青味付け効果や洗剤配合のけい光増白剤の効果を詳しく知ることが出来た.