繊維製品消費科学
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パワーネットの応力緩和特性と着用時の圧迫力との関係
丹羽 雅子七島 陽子山田 洋子古里 孝吉
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1971 年 12 巻 2 号 p. 61-68

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抄録

スパンデックス糸とナイロンフィラメント糸などの複合編布であるパワーネットは, 高伸縮性を肩し, 薄くて軽くかつ形態安定性が比較的良いことから身体に密着して皮膚の伸縮に追随するような使用法の用途に広く用いられている.この場合, 身体への圧迫力が問題となり, その予測が使用時の性態設計の上で最も重要となる.この圧迫力は, パワーネットの伸長変形に伴なう張力からもたらされるが, その変形は一般に二軸伸長変形であり, さらに長時間着用することからその粘弾性特性から推測する必要がある.
本研究は, 二軸伸長変形時の応力緩和特性を測定し, これらより着用時の圧迫力を予測計算して着用時における性能を検討した.その結果.パワーネットの粘蝉性特性を含む二軸伸長特性が与えられると, これらと身体表面の曲率とからパワーネットの張力に基づく身体への圧迫力が簡単に予測計算でき, 実測された圧迫力とこの計算値との間にかなり良好な一致が推察される.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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