繊維製品消費科学
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布の動的挙動に関する研究 (第3報)
―布および押え円板の大きさと波動進行速度との関係―
熨斗 秀夫古川 昇龍元 完和
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1977 年 18 巻 4 号 p. 152-157

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抄録

円形の布の中央を円形の押え円板で押え, 水平状態で回転したときに布に生じる波動進行速度を測定し, これを布の揺動のしやすさの指標とすることを第1報で提案したが, この測定方法では布および押え円板の大きさにより同じ布でも測定結果が異なる.本報では布および押え円板の各種の大きさの組み合わせについて実験し次のような法則を得た.
(1) 布および押え円板の半径a, bが異なってもb/aが一定であれば, 同一資料布では, 波動進行速度は近似する.
(2) b/aが小さい範囲では, b/aが変化しても波動進行速度はほぼ一定である.このような状態のb/aの上限はほぼ0.4前後である.
(3) b/aが0.4前後より大きい範囲ではb/aの増加に比例して波動進行速度は低下する.
ただし, これらは近似的な法則である.

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