繊維製品消費科学
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女子学生を対象としたアンケートによるテカリの実態調査
閏間 正雄富森 美緒
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1979 年 20 巻 6 号 p. 218-221

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抄録

被服の長期着用時に生じるテカリと被服の製作過程中で受ける布地のアイロン, プレス時に生じるテカリについて, 女子学生を対象としてアンケート調査を行なった。その主な結果は, 次の通りである.
1) 着用テカリ, プレステカリとも被調査者の多くが経験している.その割合は, 着用テカリの方が大である.
2) 着用テカリの経験者の多くは, その発生が被服を着用して2年以内にみられたとし, また被服の種類には, 学生服上着, 同スカート, スラックス類をあげた.
3) 着用テカリの発生した被服の部位は, 主として, ひじ, 尻部等であった.
4) 着用テカリの発生した被服の色は, 主として紺, 黒また, 被服の素材は主として毛に, 布地組織は主として斜文織にみられた.
5) プレステカリの発生した布地の色は, 主として紺, 黒等, また布地の素材は主たる毛, 毛/ポリエステル混紡のほか綿, ポリエステル等, 布地組織は主たる斜文織のほかクレープ, ジャージー等であった.
6) 着用テカリ, プレステカリの両テカリ発生の実態には, 被服や布地の色, 素材, 組織の点で有意な差があった.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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