抄録
樹脂加工布 (メラミン系, 尿素系, 及びグリオキザール系樹脂) から遊離するホルムアルデヒド量に及ぼす温度 (20~50℃) 及び湿度 (0~100%) の影響について, 速度論的立場より検討した.
樹脂加工布からのホルムアルデヒド発生量は, 樹脂により著しく異なるが, どの樹脂についても温度が上昇するに従って, ホルムアルデヒド発生量は増加する.また, 湿度の場合には, 0~90%湿度状態においては, ほとんど影響はないが, 100%湿度状態においては, ホルムアルデヒド発生量は著しい増大が認められた.このような温度効果及び湿度効果の原因が, ホルムアルデヒド発生の速度解析から得られるホルムアルデヒド発生の潜在量FPの変化にあることがわかった.