繊維製品消費科学
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ブラジャーの衣服圧に関する研究
間壁 治子百田 裕子三野 たまき上田 一夫
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1991 年 32 巻 9 号 p. 416-423

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抄録

同一メーカーの適正サイズで設計条件の異なるブラジャー4種を用いて, 着用感の試着テストと衣服圧を計測し, 適合状態とブラジャーの衣服圧の定量化を検討した.その結果, 次のようなことが明らかになった.
1) 本実験内で最も着心地が良いと評価されたブラジャーの衣服圧は, ストラップの肩の部位で24mmHg, アンダーバストライン及びカップ外側上部の部位では11~16mmHgであった.
2) カップ形状の違いによる衣服圧の差はカップ外側上部の部位にみられ, これらの部位の圧はフルカップでは低く, 3/4カップでワイヤーフォーム型は高くなった.
3) 衣服圧と着用感との関係は, カップサイズの小さいB70の被験者は衣服圧がどの部位でも平均している3/4カップでワイヤーフォーム型を好み, カップサイズの大きいC70の被験者は衣服圧がアンダーバストラインの部位で高いフルカップを好む傾向が認められた.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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