韓国9大都市の主婦2295名を対象として, ふとんの実態調査を実施し, これを日本の全国調査と比較検討した.
ふとん購入時は通気性, 吸湿性, 保温性など本来製品がもつ機能性を重視したが, 現在使っている ふとんに対する不満点は保温性, 通気性, 吸湿性, 圧縮性, 重量などがもっとも多かった.
その上, 現在は伝統的な綿ふとんを中心として睡眠生活をしているが, 将来には絹, 羊毛, 羽毛ふとんの購入を多くの人々が希望している.
また, 消費者の睡眠生活は当分は韓式であるが段々若い世代を中心として洋式化とともに個性化, 多様化が進行している.一方, ふとんに対する重視点, 不満点および若い世代の寝具に対する認識は韓日両国とも似ている傾向が現われていた.