繊維製品消費科学
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運動靴の型の違いが靴内気候と掌握運動に及ぼす影響
緑川 知子登倉 尋實
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1995 年 36 巻 1 号 p. 53-59

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抄録

健康な女子学生9人について, 環境温28±1℃, 相対湿度50±5%の人工気候室において, 下腿足首を11cm包み込んだHighタイプの運動靴と, 4cm包み込んだLowタイプの靴を使用して, 靴型の違いが靴内気候, 生理反応, 走行後の掌握運動から見た仕事遂行能力にどのような違いをもたらすかを調べた.High使用時に, 有意に低い仕事遂行能力が示された.靴内温湿度, 走行運動中の貯熱量と心拍数が, High使用時の方が有意に高くなったこと, High使用時に足部からの熱放散が妨げられ, 靴内温湿度が上昇したことが深部体温に影響して, 速く疲労をもたらしたのではないかと考察された.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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