繊維製品消費科学
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夏季男性シャツ織物の視覚的風合に対する客観的評価
(III) ―ニューラルネットワークの応用について―
頼 顕松
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2002 年 43 巻 1 号 p. 43-49

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抄録

我々の今迄の研究で, 既に回帰法を利用して織物の風合の客観的評価法を確立することに成功した.本研究では, 今迄の研究を引き継ぎ, より効果的又はより簡単な予測法を求め, 織物の風合の客観的評価モデルの確立を目指している.研究の結果から分かった事は, ニューラルネットワーク・モデルの風合予測能力は明らかに回帰法より優れている.ニューラルネットワーク・モデルの風合予測能力に対する変数の数の影響が明らかにする.従って, B方式のモデルには, 簡単且つ便利で有効という特色がある.なお, モデルを比較検討した結果, 各モデルの予測能力の順位は, それぞれ: A法が最も良く, その次がB法, エンター法, ステップ法で, ファクター法が一番悪かった.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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