着装状態の女性用スーツと着用場面の適合性
2003 年 44 巻 6 号 p. 332-339
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2003 年 44 巻 6 号 p. 332-339
本研究の目的は, 20歳前後の女性が着装するスーツと着用場面の適合性を明らかにすることである.実験には女子大学生が参加し, 20歳前後の女性が着装する女性用スーツと着用場面の写真を合成した30試料を呈示した場合, 及びスーツの色彩と場面名からなる30試料を呈示した場合の適合性について評価させた.適合性の評価は5段階評定で行い, 得られた評価はt検定, 分散分析を用いて解析した.その結果, 試料の呈示方法に関わらず, スーツの色彩と着用場面は一定の関係を有することがわかった.また, 適合性の評価には個々のスーツの色彩も影響するが, 着装イメージの影響も見られ, 場面に存在する着装規範と着装イメージが適合性の要因であることが明らかとなった.
