繊維製品消費科学
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スポーツウエアにおけるコアバランス理論の展開
橋本 雄二高本 義国勝 眞理
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2008 年 49 巻 12 号 p. 867-869

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抄録
本稿では, スポーツ動作中に重要である骨盤に着目したスポーツウエアの開発に取り組んできた経緯を記す.それは, 骨盤周りに締付力を加えることにより, 骨盤の安定性を高め, スポーツ中のパフォーマンスを向上させることを目的としたものである.
検証結果においては, 助走付き両脚ジャンプにおいて, 跳躍高が高くなることが確認され, また, ジャンプ動作の再現性も向上されることが確認された.それらの理由として, 骨盤を安定させる中殿筋の働きが促進されたこと, 跳躍主動筋である大腿直筋, 大腿二頭筋の働きが促進されたことが考えられた.
これらのことから, 骨盤周りに締付力を持たせたスポーツウエアが, 骨盤を安定させ, スポーツ中のパフォーマンスを向上させると確認された.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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