雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
カーリングの実験的研究 ─カーリング・ストーンのカール比の測定─
入戸野 太郎門脇 仁隆駒込 敏弘徳本 大服部 一裕前野 紀一
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2013 年 75 巻 3 号 p. 137-146

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抄録

カーリング・ストーンのカールの度合いは「カール比」によって精確に表現することができる.カール比はカール距離と並進距離の比で定義される.カール比の測定を,実際のカーリング・ストーンおよびカーリング場を用いて実施した.ストーン重心の位置,角度,並進速度,角速度等は,2台のCCDカメラによる連続画像から画像解析技術によって求められた.その結果,カール比が並進速度の減少とともに大きくなること,また角速度が増えると増加することがわかった.氷摩擦係数は,速度の増加とともにおおよそ−0.5 乗で減少したが,角速度の大きな領域でより顕著に減少する傾向を示した.

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© 2013 公益社団法人 日本雪氷学会
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