2025 年 87 巻 4 号 p. 219-233
富山県立山町千寿ケ原を対象として,視程計により算出された視程(VISLPM)と,ライブカメラ画像から目視により判別した視程(VIScamera)を2021年度冬期に取得した.そして,カメラのスペック情報(CCDサイズやレンズの焦点距離など)を使用せず,ライブカメラ画像のみを用いて算出される新たなコントラスト評価指標WIPSAとこれらとの関係から,視程の推定式を構築した.2022年度冬期のデータをもとに,5×5分割表を用いて適中率,広義の適中率,見逃し率,空振り率,スレットスコアを算出することで視程推定式を検証した結果,気象庁の降水の有無の予報と同程度の実用性があるものと考えられた.近年,ライブカメラの設置数が増えていることから,本研究のような視程推定手法が視程の広域把握に十分有効であることを示すものである.