抄録
山形大学演習林のスギ幼齢林に設定した31の標本点の積雪深と微細地形との関係を.偏相積と重相関を用いて解析した. 本報では第1報の測定値に続く5冬期間, すなわち1965年暮から70年春に至る測定値を解析の対象とした。結果は次のとおりである.
1) 積雪深の経過は年によってかなり異なるが, 積雪深に対する立木や地形の影響には, 5冬期間を通じてある程度類似した傾向が見られる.
2) すなわち, 傾斜の急な場所, 小尾根の部分, および受光係数の大きい場所では積雪深は速く減少し, 樹高6m以上の立木本数の多い場所ではおそい. 一方5m以下の立木の影響はほとんど見られないようである.
3) 重相関係数の平方の値は, 積雪期間の後半に著しく増大し, 各年とも4月には0.6をこえる.