雪氷
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積雪の粘性圧縮理論による降雪深の推定
小南 裕志遠藤 八十一庭野 昭二潮田 修一
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1998 年 60 巻 1 号 p. 13-23

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抄録
降雪深の自動計測を目的に,1時間毎の積雪深と降水量の測定値を用いて降雪深を推定する方法を示した.ある時刻から現在までの降雪深は,その間の積雪深差に積雪の沈降量を加えたものとして与えられる.そこで,積雪を粘性流体と考え,その圧縮粘性係数ηは雪の乾き密度ρdryのべき乗式η=C(ρdry)aで記述できると仮定し,降水量より積雪各層の厚さの時間変化を求める式を導いた.この式より,積雪の沈降量を計算し日降雪深を推定した.推定値と積雪板による実測値の比較は,1992-93年から3冬季にわたって新潟県十日町市で行った.その結果,C=0.392pa・s(kg・m-3)-a,a=3.6の場合に最も誤差が少なく,標準偏差1.71cm,最大誤差約±5cmの高い精度で日降雪深が推定できることがわかった.
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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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