雪氷
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Print ISSN : 0373-1006
火星における二酸化炭素の雪崩によるガリー地形の形成
石井 徹之, 宮本 英昭, 佐々木 晶
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キーワード: 火星, ガリー, 雪崩, 二酸化炭素
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2005 年 67 巻 2 号 p. 123-132

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抄録
火星において2000年に発見された,地球のガリー地形と類似した形態を示す流体による浸食痕跡は,近年の火星地表に液体の水が安定に存在していたことを示唆する.しかし,現在の火星では,地表に液体の水が安定に存在しないと考えられており,火星のガリー地形が現在も形成されているならば,ガリー地形を形成した流体は,液体の水ではないことになる.火星の極地域では,冬になり地表面の温度が下がると,二酸化炭素が凝結することが知られており,傾斜面上に凝結した二酸化炭素の霜が崩れ落ちたようなMOC画像が撮影されている.本研究では,ガリー地形が観察される傾斜面の方位と緯度の関係は,自転軸傾斜角の変動を考慮したときに,二酸化炭素の霜が凝結する傾斜面の方位と緯度の関係と一致することを,斜面の効果を考慮したEnergy Balance Modelによって示した.そして,傾斜面に凝結した二酸化炭素の霜が,粉体流,もしくは,粒状流として傾斜面を滑り落ちることによって,地表面を浸食しガリー地形を形成するという,新しいガリー地形の形成メカニズムを提案する.
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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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