容器包装の削減(リデュース)の取組はどのように評価されているのだろうか。事業者のリデュースの対策について統計分析が包括的に行われてきたことはなかった。そこで本研究は,小売業者が独自に行っている容器包装削減の取組がどれだけ有効であるのか確かめるために,小売業者の容器包装使用量に関してパネルデータ分析を行った。具体的にはコンビニエンスストアとスーパーマーケットの5 年間の事業者別の容器包装使用量データを用いて,減量化対策の効果を検証した。その結果「有償化」だけが有意な減量効果を持つことがわかった。しかしそれ以外の取組は有意な減量効果があるとは認められなかった。