大量の骨材を投入・排出している道路工事について、個々の工事記録より骨材の流れが調査され、地域(県)内の骨材の流れ、再利用による道路工事所要エネルギー変化及び環境リスク評価が検討された。道路改修工事では、路盤に使用された骨材は、土と混合し礫混じり土として廃棄されている。工事方法を変え骨材を分離回収すれば、骨材は路盤材として再利用できる。さらに、回収骨材をその場で処理し再利用すれば新規投入骨材は減少し、道路工事所要エネルギーは著しく削減される。また、再生骨材として路盤に再利用されているコンクリート塊は、路盤の物理化学的環境下ではほとんど溶解せず、溶出液の環境汚染は無視できる。