環境科学会誌
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廃タイヤから製造した活性炭からの化学物質の溶出試験
石川 精一上田 直子江口 芳夫伊藤 聖恵梨田 実谷崎 定二
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2007 年 20 巻 1 号 p. 21-27

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抄録
 廃タイヤから製造した活性炭の水および有機溶剤による化学物質溶出試験を行い,市販の試薬活性炭や原料の廃タイヤと比較した。アセトン溶出では,アルカン類(0.076~7.6mg/kg),アルケン類ベンゼン類(0.047~6 .1mg/kg)およびフタル酸エステル類(0 .037~3.2mg/kg)等が検出されたが,水溶出では,ほとんどGC/MSのピークは見られなかった。一方,原料の廃タイヤからは,アルカン類(0.29~10μg/1),アルケン類フタル酸エステル類(0.91~1.2μg/1),スチレン,フェノール類,ビスフェノール類,ケトン類,アミン類,アミド類,カプロラクタム,イソシアネート類,ピリジン類,キノリン類,ピリミジン類,イミダゾール類,トリアジン類,イミド類,イソインドール類,イソチオシアネート類ベンゾチアゾロン,ベンゾチアゾール類有機リン酸類およびケイ素化合物等の物質が高濃度
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