環境科学会誌
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ウロビリンを指標とした三浦半島河川の屎尿汚染評価
宮原 裕一宮田 康司鈴木 潤三鈴木 静夫
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1993 年 6 巻 1 号 p. 9-15

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抄録
 河川水のウロビリン量を測定することにより,三浦半島の河川の屎尿汚染評価を行った。三浦半島の河川水のウロビリン量は,平均で都市河川の約1/130と少なく,河川の屎尿による汚染は比較的少ない。河川水のウロビリンは降雨により増加し,また海水の遡上により希釈され減少した。河川水のウロビリンは人口の少ない上流部では少ないが流下するにつれて次第に増加し,河口では減少していた。一方,底質中のウロビリンは河口で急増していた。さらに,河川水に懸濁している浮遊物質中のウロビリン量を測定したところ,かなりの割合のウロビリンが浮遊物質に吸着された形で存在していることが明らかとなった。ウロビリンは浮遊物質に吸着された後,河口付近で凝集沈澱し底質に移行するといった動態をとるものと考えられる。
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