日本顎口腔機能学会雑誌
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学術大会抄録
グミゼリー摂取時において香料含有量の違いが嚥下閾に与える影響
山田 果歩大川 純平Ma Therese Sta. MariaAye Mya Mya KhaingMin Thu Ya小野 高裕堀 一浩
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2024 年 31 巻 1 号 p. 10-11

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抄録

Ⅰ.目的

 摂食行動において,咀嚼による食品の粉砕は,嚥下しやすい食塊を作る要素であるとともに,食品を味わうための要素でもある.特に,食品摂取時に感じる香りはレトロネーザルアロマと呼ばれ,咀嚼によって食品から放出され,咽頭を経て鼻腔にて知覚される.我々は,咀嚼中にレトロネーザルアロマの減弱するタイミングと嚥下閾に到達するタイミングとには一致性があることを報告した1).しかしながら,食品の持つ香料含有量の変化が嚥下閾にどのように影響するかは不明である.そこで本研究では,規格化された咀嚼機能評価用グミゼリーの香料含有量を調整し,それを自由摂取したときのレトロネーザルアロマおよび嚥下閾の変化について検討した.

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© 2024 日本顎口腔機能学会
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