日本顎口腔機能学会雑誌
Online ISSN : 1883-986X
Print ISSN : 1340-9085
ISSN-L : 1340-9085
重心動揺検査を用いた顎関節症患者および前歯部開咬者の体平衡機能に関する予備的研究
谷 斉子奥 猛志舛元 康浩豊島 正三郎朝隈 恭子中尾 さとみ森主 宜延小椋 正
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 3 巻 2 号 p. 161-167

詳細
抄録
顎関節症発症の初発期である思春期を対象に, 顎関節症症状と平衡機能の調査を行い, 両者の関係を検討するとともに, 開咬を認める者の平衡機能についての検討も行った結果, 以下のような結論を得た.
1. 対照群と比較して疼痛群では, 外周面積が5%の危険率で有意に大きく, 単位面積軌跡長が1%の危険率で有意に小さい値を示したが, いずれも時田の示した健常者の標準偏差内の値だった.
2. 対照群と比較して雑音群では, 単位面積軌跡長が1%の危険率で有意に小さい値を示したが, 疼痛群と同様, 時田の示した健常者の標準偏差の範囲内の値だった.
3. 対照群と比較して開咬群では, 全ての検査項目で有意差はないものの, 外周面積は大きく, 単位面積軌跡長は小さい傾向が認められた.
このように, 顎関節症ならびに開咬は, 平衡機能と何らかの関係をもっている可能性が示唆された.
著者関連情報
© 日本顎口腔機能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top