日本学術振興会
2015 年 95 巻 p. 75-100
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東北地方に在住する外国出身の移住者たちについては、その組織化の難しさがこれまでの先行研究で指摘されてきた。しかし東日本大震災以降、そうした移住者たちの組織化が複数件確認されている。本稿は、宮城県A市在住のフィリピン出身女性たちによる組織を事例とし、彼女たちの語りに即してその形成プロセスを明らかにした。特に本稿が焦点をあてたのは、そうした組織化が可能となった社会的条件と、震災後の彼女たちの状況とそれまでの問題意識との結びつきである。
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