1986 年 11 巻 31 号 p. 87-94
前報では,管軸上に穴が連続して設置された場合の干渉について明らかにした.しかし,穴の位置が管軸上から偏心している場合や絞りが複数の穴をもつ場合,さらには隣接する絞りの穴の位置が相対的にずれている場合などに生ずる干渉は,連続絞りの干渉問題を解明するうえで非常に重要な課題であろう.本報告では,一つあるいは複数の穴をもつ有孔板を管路に2枚連続して設置し,それに生ずる流れの干渉を実験的に明らかにした.その結果,干渉は有孔板の穴数によって大きく様相が異なることがわかり,また有孔板間隔やねじれ角の変化に伴う流れの干渉をより一般的にとらえることができた.